歯科ドックとは?検査内容と判明すること、料金目安を徹底解説!
こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。
身体の健康状態を検査するための人間ドックはご存じの方も多いかもしれませんが、歯科ドックがあることを知らない方は多いかもしれません。歯科ドックでは、口腔内の健康状態を知るために精密な検査を行います。
お口の健康は全身の健康につながるため、歯科ドックは非常に大切な検査です。
今回は、歯科ドックとはどのような検査を行うものなのか解説します。料金の目安などについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
歯科ドックとは
歯科ドックは、人間ドックのお口版です。歯科ドックでは、歯や歯茎、舌、顎関節などを詳しく検査します。歯科ドックの特徴についてみていきましょう。
口腔内の状態を確認できる
歯科ドックは、歯科疾患の発見を目的とし、歯や歯茎など口腔内の精密検査を行います。通常の定期検診とは異なり、歯科ドックでは口の粘膜や唾液、舌や顎の状態などを詳しく検査します。
そのため、自覚症状のない初期の虫歯や歯周病、口腔がんなどを早期に発見できる場合があります。歯科医院での定期検診では気づけなかった疾患を発見できる可能性がある点が歯科ドックの大きなメリットです。
ご自身に合った治療・予防プランが立てられる
精度の高い検査によって正確に診断ができれば、治療の成功につながります。歯科ドックでは精密に検査を行うため、患者さん一人ひとりに合った治療プランを立てられるのです。
また、一人ひとりの口腔内の状態と生活習慣から、将来的に起こる可能性がある疾患のリスクを割り出し、適切な予防プランも立てられます。
健康寿命を延ばすことができる
長生きするために健康診断や人間ドックを受ける人は多いですが、口腔内の健康に気をつかう人はあまり多くありません。
しかし、口腔内の健康は全身の健康につながるため、本来であれば口腔内の健康にも気をつかうべきです。例えば、歯周病が進行すると、糖尿病や動脈硬化、心臓病などといった全身の病気を引き起こす可能性があります。
歯科ドックで口腔トラブルを事前に回避することは、健康寿命を延ばすことにつながるのです。
歯科ドックでの検査内容
歯科ドックでは、主に以下のような検査を行います。
口腔内検査
口腔内を視診や触診をして確認します。口腔内検査で確認することは、虫歯や歯周病の有無、過去の治療の状態、舌・頬・顎の骨の異常の有無などです。視覚的な問題を確認し、精密検査を行っていきます。
レントゲン・CT検査
レントゲン写真を撮り、視診では確認できない顎の骨や歯の内部の状態を検査します。場合によってはレントゲンだけではなくCT検査も行い、より正確に状態を確認する場合もあるでしょう。
歯周病検査
歯茎の状態を視診で確認すると同時に、専用の器具で歯周ポケットの深さを測ります。歯周ポケットは歯と歯茎の間にある溝で、1~2mmの深さは健康的な状態です。歯周ポケットの深さが4mm以上になると歯周病と診断され、歯周病が進行するほど歯周ポケットは深くなります。
唾液検査
唾液には、食べかすや細菌を洗い流す自浄作用や、口腔内を保護する役割があります。歯科ドックでは検査用のキットを使用して、唾液の分泌量や唾液の質を検査します。唾液の分泌量が少ないと、虫歯や歯周病になるリスクが高いということがわかります。
歯科医院によっては、お口の中の酸性度や口腔内の酸を中和する働きである緩衝能などを調べることもあるでしょう。
歯並びや噛み合わせの診断
歯並びや噛み合わせの状態を視診や触診で確認します。上顎と下顎の噛み合わせがうまくいっていないと、顎関節症や歯の欠損を引き起こす可能性があります。虫歯や歯周病のリスクも高まるでしょう。歯並びや噛み合わせが悪い場合、矯正治療を推奨するケースがあります。
口臭検査
口臭は、歯周病や虫歯、唾液の分泌量の減少が原因となって起こることがあります。歯科ドックでは口臭検査を行い、客観的に自分の口臭を分析します。歯科ドックで口臭の原因を明確にできれば、対策ができるでしょう。
歯科ドックで判明すること
歯科ドックを受ければ、さまざまな口腔内の健康状態を知ることができます。
虫歯の有無・リスク
歯科ドックでは視診やレントゲン検査などを行なうため、初期の自覚症状のない虫歯を発見できる場合があります。また、唾液検査や生活習慣から虫歯のリスクを把握し、虫歯予防のためのケア方法や改善すべき点を知ることもできます。
歯周病の有無・リスク
歯科ドックでは歯周病の検査も行うため、歯周病の進行度合いを知ることができます。歯周病が進行すると歯を支える顎の骨を溶かし、最悪の場合には歯が抜け落ちることもあるでしょう。
健康な歯や歯茎を維持するためにも、歯周病の有無の確認や歯周病のリスクを把握しておくことは大切です。
顎関節症
視診や触診、画像検査により、顎関節症の有無や重症度もわかります。顎関節症になると顎に痛みが生じたり、口を開けにくくなったりするため、食事しにくくなる可能性があります。食事量が減ると栄養不足につながって、全身の健康に影響を及ぼすリスクも高まるでしょう。
口内炎
歯科ドックでの検査によって、自覚症状のない口内炎が発見されることもあります。口内炎は食事などの際にお口の中の粘膜に傷がついたことで起こるだけではなく、免疫力の低下やウイルス感染などが原因でできることもあります。
早期に発見できれば口腔内と全身の健康につながります。また、口内炎だと思っていたものが、歯科ドックで検査をした結果、腫瘍であると判明するケースもあるでしょう。
口腔がん
歯科ドックでは口腔がんの早期発見・早期治療が期待できます。口腔がんには、舌がんや歯肉がんなど、いくつか種類があり、初期段階では自覚症状が少ないケースがほとんどです。そのため、症状が現れるころには進行していることも珍しくありません。
また、歯科ドックでは、口腔がんのリスクも検査や検診によって確認できます。
歯科ドックの料金目安
歯科ドックの料金は歯科医院によって異なりますが、相場は2万〜5万円ほどです。検査を追加すると料金が加算されることもあります。歯科ドックは、人間ドックと同様で保険適用外です。
自費診療になるため、検査・診断費用は全額患者さんの自己負担になります。歯科ドックは保険適用外だからこそ、保険適用ではできない詳しい検査を受けることが可能です。保険診療では使用しない特殊な機械や検査キットを使用します。
歯科ドックの所要時間と頻度
歯科ドックの所要時間は、通常1〜2時間ほどです。カウンセリングに基づいて検査を行っていくため、事前に問診表を記入します。その後、問診や視診が行われ、レントゲン撮影や唾液検査などを行います。
歯科ドックの結果は後日になり、歯科医師による総合評価や今後の治療・ケアについて知ることができます。また、歯科ドックの頻度は、人間ドックと同様に年1回の受診が目安です。
ただし、定期的に検診や歯のクリーニングをかかりつけの歯科医院で受けている場合には、歯科ドックなどで詳しい検査をする必要がないと判断されるケースもあります。
まとめ
歯科ドックとは、歯や歯茎、舌、顎関節などを精密に検査することです。通常の定期検診では受けられないような検査をします。
これによって、虫歯や歯周病、口腔がんなど口腔内の疾患の早期発見につながります。口腔内の疾患の将来的なリスクについても知ることができるため、予防につなげることもできます。
保険適用外なので費用は高額になりますが、お口の中の疾患を早期に発見・治療できれば、結果的に将来的にかかる治療費を抑えられる可能性があるでしょう。
お口の健康は全身の健康にも影響するため、身体と同様に歯科ドックで健康状態を定期的に確認することを推奨します。
歯科ドックを検討されている方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。