インプラントの耐用年数は?寿命がきたらどうなる?交換費用について
こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。
インプラントは、歯を失ったときに歯を補うための治療法の1つです。審美性や機能性に優れ、ご自身の歯と同じように使えるため多くの方が注目しています。
しかし、治療は高額なので「耐用年数などを考慮したうえで、治療をするか決めたい」と考える方も少なくありません。
本記事では、インプラントの耐用年数や寿命がきたときのサイン、寿命を延ばす方法などを解説します。インプラントを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
インプラント治療とは
インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、上から人工歯を装着して歯を補う治療方法です。
一般的に、インプラント体にはチタンを使用します。チタンは生体親和性が高く、アレルギーの心配も少ないため、昔から人工関節などに採用されている素材です。
また、人工歯にはセラミックやジルコニアなどが使用され、天然歯のような見た目を再現できるため、目立つこともないでしょう。
メリット・デメリット
インプラントのメリットは、審美性や機能性に優れている点です。見た目や噛み心地が天然歯と非常に近いため、違和感なく過ごせます。
ブリッジのように歯を削らないため、隣接する健康な歯に影響を与えないのも、大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、インプラントにはデメリットも存在します。例えば、外科的手術が必要なことです。インプラントを埋め込む手術に加え、顎の骨の厚みが足りない場合は、骨造成手術も必要でしょう。
手術に伴う感染症のリスクや治療期間が長い点も、デメリットに挙げられます。また、インプラント治療は一般的に保険適用でないため、高額の治療費がかかることも、知っておきましょう。
費用目安
インプラントの費用は1本あたり30〜40万円程度が相場です。上述したとおり、インプラント治療は基本的に自由診療のため、治療費が全額負担になります。
歯科医院や選んだ人工歯の素材によって費用は異なり、骨造成手術などの手術が必要な場合は、追加費用が必要となるでしょう。治療を開始する前に、歯科医院に治療費用について確認し、正確に理解しておくことが大切です。
インプラントの耐用年数は?
インプラントの耐用年数は、一般的に10年〜15年程度です。
しかし、トラブルが起きたりケアが不十分だったりすると、短期間でインプラントを失う可能性もあるでしょう。適切なケアやメンテナンスをすれば、20年以上使用できる方も少なくありません。
経年劣化しにくく、天然歯と同様の見た目や機能を長年保てることを考えると、コストパフォーマンスが高い治療法といえます。
インプラントの耐用年数が短くなる要因
インプラントは耐用年数が長いとされていますが、様々なことが原因で早くに使用できなくなるケースもあります。ここでは、インプラントの耐用年数が短くなる要因について、解説します。
質の悪いインプラントを使用していた
質の悪いインプラントを使用すると、インプラントの寿命が大幅に短くなる可能性が高いでしょう。例えば、格安インプラントと謳われているものや、日本で許可されていないブランドのものなどです。
質の悪いインプラントを使用すると、破損しやすかったり骨との結合が不十分だったりするなどのトラブルが起こるケースも少なくありません。トラブルに対する保証がない、保証期間が極端に短いなどのケースも多く、再治療が必要になるでしょう。
インプラント周囲炎になった
インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯茎や骨に炎症が起こる病気です。インプラント周囲にプラークや歯石が溜まり、細菌が繁殖することで引き起こされます。
進行すると、骨や歯茎などの歯周組織を破壊し、最悪の場合、インプラントが抜け落ちることもあるでしょう。
インプラント周囲炎は進行が早く、気づいたときにはインプラントを撤去しないといけない状態になっているケースもあります。特に、日常的なケアや定期的なメンテナンスを怠るとインプラント周囲炎になるリスクが高くなるため、注意しましょう。
喫煙している
喫煙は、インプラントの寿命が短くなる原因の一つです。タバコに含まれる有害物質が歯茎の血流を悪化させ、インプラントと顎の骨の結合を妨げます。
また、喫煙すると免疫力が下がるため、インプラント周囲炎などに感染するリスクが高まるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりがある
歯ぎしりや食いしばりがあると、インプラントの寿命が短くなる可能性があります。歯ぎしりや食いしばりは、インプラントに過度な負担を与えるからです。人工歯やインプラントが破損する可能性があるでしょう。
定期的にメンテナンスに通っていない
定期的にメンテナンスに通っていないことも、インプラントの寿命を縮める原因になります。
メンテナンスでは、インプラントや歯茎の状態、プラークや歯石が蓄積していないかなどを確認します。問題があった場合も早期発見できるため、速やかに適切な対応ができるでしょう。
メンテナンスに通っていないと、トラブルに気づくのは難しいです。特に、インプラント周囲炎の初期段階は自覚症状がないことも多く、気づいた頃には進行しているケースも多いでしょう。
また、定期的なメンテナンスに通っていない場合、インプラントの保証が適用にならないことが多いため、注意が必要です。
インプラントの寿命がきたらどうなる?
インプラントは人工物なので、一生ものではありません。丁寧なメンテナンスをしていたとしても、いつか寿命がくるでしょう。
インプラントの寿命がきたときには、インプラントがグラグラしたり、人工歯が破折や外れたりします。このような状態になった場合、ご自身で人工歯をつけ直したり、無理やり使い続けたりするのは避けてください。
歯科医院を受診し、適切な処置を受けましょう。破損の程度によっては、インプラントのパーツを交換したり、人工歯を作り直したりするだけで使い続けられる可能性もあります。
インプラントを失った後は、再度インプラント治療をするか、入れ歯やブリッジに切り替えるかの方法を選択することになるでしょう。どの治療法が向いているのかは、口腔内の状態によっても異なるので、歯科医師と話し合いながら治療を進めましょう。
インプラントの寿命を延ばすためにできること
ここでは、インプラントの寿命を延ばすためにできる、具体的な方法や注意したいポイントについて解説します。
信頼できる歯科医院を選ぶ
信頼できる歯科医院で治療を受けることが、インプラントの寿命を伸ばすのには欠かせません。インプラントの手術は高度な技術が求められるため、インプラント治療の経験や知識が豊富な歯科医師がいる歯科医院を選びましょう。
また、設備が整っているかどうかも重要です。事前に調べたり、複数の歯科医院でカウンセリングを受けたりして、信頼できる歯科医院を選んでください。
セルフケアを丁寧に行う
インプラントの寿命を延ばすには、日々のセルフケアが欠かせません。丁寧に口内ケアを行い、磨き残しが生じないようにしましょう。
インプラント周辺にプラークが付着すると、細菌が増殖してインプラント周囲炎になります。進行するとインプラントが脱落する恐れがあるため、口腔内を清潔に保ち、口腔内の健康を守ることが大切です。
メンテナンスに通う
セルフケアに加え、歯科医院に定期的に通ってメンテナンスを欠かさないことも重要です。メンテナンスでは、インプラントや口腔内にトラブルがないかをチェックします。定期的にメンテナンスを受けることで、トラブルの早期発見・治療ができるでしょう。
また、メンテナンスでは、専用の機械を使用してクリーニングも行います。セルフケアでは落としきれないプラークや歯石などを取り除けるため、口腔内を清潔に保てるでしょう。
歯磨き指導を受けるられるため、セルフケアの質が高まり、インプラントの寿命を伸ばすことにつながるでしょう。
禁煙する
インプラントの寿命を延ばすためには、禁煙するのが望ましいでしょう。上述したとおり、喫煙しているとタバコの成分が歯茎や骨に悪影響を与え、インプラント体と顎の骨の結合を妨げます。
また、免疫力も下げるため、傷口から感染したりインプラント周囲炎の進行を早めたりするなど、大変危険です。インプラント治療中は禁煙することが求められますが、治療後も引き続き禁煙しましょう。
まとめ
今回は、インプラントの耐用年数や、寿命がきたときのサインなどについて解説しました。
インプラントの平均寿命は10年〜15年と長く、しっかりメンテナンスをしていれば、20年以上使用できることも珍しくありません。寿命を延ばすためには、日々のセルフケアに加え、定期的なメンテナンス、生活習慣の改善などが大切です。
また、インプラントの寿命を迎えた後も、状況によっては再手術ができます。再手術の費用や、保証でできるかについては、それぞれの条件によって異なります。歯科医院で確認してみましょう。
インプラント治療を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。