親知らずの抜歯にかかる費用はいくら?流れや抜歯後のメンテナンスも紹介
こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。
「親知らずの抜歯の費用はいくら?」「親知らずの抜歯の流れは?」と疑問を持っている患者さまも多いでしょう。親知らずの抜歯にかかる費用だけでなく、痛みや腫れ、その後のケアについても不安があるかもしれません。
実際に抜歯が必要な場合にはどのような流れで進むのか、その後のメンテナンスはどのように行うのか、具体的に知っておくと安心できるでしょう。
また、費用についても気になる方が多いのではないでしょうか。抜歯の難易度などによって費用は変動するため、事前に理解しておきましょう。
この記事では、親知らずの抜歯にかかる費用や手順、そして抜歯後のメンテナンス方法まで詳しく解説します。
親知らずは抜いたほうが良い?
結論からお伝えすると、親知らずは必ずしも抜かなければならないわけではありません。正常に生えていて機能している場合や、将来的に利用する可能性がある場合は抜歯を避けて残しておく選択肢もあります。
抜いたほうが良いケース
残しても問題がない親知らずもありますが、以下のようなケースでは抜歯を検討します。
痛みや腫れを繰り返している
親知らずが原因で、頻繁に痛みや腫れを繰り返している場合は周囲の歯や歯ぐきにも影響を与えることがあります。そのため、悪化する前に抜歯を検討したほうが良いでしょう。
特に、痛みが続くと食事にも支障をきたして生活の質が低下します。このような場合には、抜歯は症状を改善する効果的な方法です。
他の歯に影響を及ぼしている
親知らずが正常に生えていない場合、手前の歯に圧力をかけて歯並びを悪化させることがあります。親知らずが部分的に生えたり斜めに生えたりしていると、前歯に圧力がかかり、歯並びに悪影響を与える可能性が高いです。
このようなケースでは、抜歯を検討する必要があります。
親知らずの周りに嚢胞ができている
親知らずの周りに嚢胞(膿が溜まった袋)ができると、歯を損傷させる可能性があります。嚢胞が大きくなると周囲の骨や歯根にダメージを与えるため、早急に親知らずを抜く必要があるでしょう。嚢胞が発見された場合は、放置せずに治療を受けましょう。
歯ぐきや頬の粘膜を傷つけている
親知らずがうまく噛み合わない場合には、歯ぐきや頬の内側を傷つけてしまうことがあります。食事や会話の際に摩擦が生じて痛みや炎症を引き起こすため、このような場合は抜歯を検討しましょう。
噛み合わせが悪い親知らずは違和感が出て生活に不便を感じる原因にもなるため、早期に対処することが大切です。
親知らずが虫歯や歯周病になっている
親知らずが虫歯や歯周病になっている場合は、治療が難しいケースが多いです。また、親知らずは奥に生えていて歯磨きが難しい場所に位置しているため、虫歯や歯周病が進行しやすいです。治療しても再発する可能性が高いため、抜歯をする必要があるでしょう。
親知らずの抜歯にかかる費用
親知らずの抜歯にかかる費用は、患者さまの状態や治療の難易度によって異なります。保険が適用される場合、3割負担で費用は2,000円から1万円程度が目安となります。詳しい解説は以下のとおりです。
一般的な親知らずの抜歯費用
親知らずがまっすぐ生えていて、歯ぐきから見えている状態の場合、3割負担で1本あたり約2,000円から3,000円が相場です。この料金には、処置に必要な痛み止めなどの薬代が含まれます。
複雑な生え方の親知らずの抜歯費用
親知らずが横向きに生えていたり、骨の中に埋まっていたりする場合の抜歯は、通常よりも難しくなります。この場合、費用は3割負担で2,000円から5,000円程度です。
また、場合によってはCT撮影が必要となり、その費用が約3,500円かかります。複雑な抜歯にかかる費用は、合計で1本あたり1万円程度でしょう。
診療報酬点数による費用
医療行為には診療報酬点数が設定されています。親知らずの抜歯の場合、臼歯の抜歯に270点、埋伏歯の場合は1,080点が付けられています。
点数に基づいて計算される診療報酬をもとに、実際に患者さまが支払う自己負担額は3割負担で計算されます。自己負担の割合は患者さまの保険によって異なります。
例えば、臼歯の抜歯の場合は270点で2,700円となり、自己負担は3割で810円です。そこに麻酔や痛み止めの費用が別途加算されます。
親知らずの抜歯費用は、患者さまの状態や治療内容によって大きく変動します。
親知らず抜歯の流れ
親知らずの抜歯の流れは、次のとおりです。
レントゲン撮影や口内の状態確認
抜歯前に、レントゲンを使って親知らずの根の位置や血管、神経の状態を確認します。抜歯中に神経や血管を傷つけるリスクを減らすために重要な検査です。
当日抜歯が可能かどうか判断する
患者さまの体調を確認し、発熱などの症状がないかチェックします。体調不良の場合は抜歯を延期することもあります。抜歯治療をする日は体調を万全に整えておきましょう。
麻酔を行う
抜歯時の痛みを抑えるため、まず表面麻酔を施します。その後、注射の麻酔で親知らず周辺を完全に麻痺させます。これにより、抜歯中の痛みや不快感を最小限に抑えられ、患者さまが安心して手術を受けられます。
親知らずを抜歯する
親知らずがしっかりと固定されている場合、専用の器具を使って骨や歯ぐきから歯を慎重に分離します。これにより、歯を安全に取り出す準備が整うのです。その後、親知らずを抜歯します。
止血処置をする
歯を抜いた後は、抜歯窩に残った破片や血液の汚れをきれいに取り除いて傷口を消毒します。さらに、止血をしっかり行って血を止めます。
傷口を縫い合わせる
抜歯後の傷口を、感染防止のために糸で丁寧に縫い合わせます。縫合により傷が閉じ、治癒が早く進むとともに傷口が開かないように保護されるのです。
翌日の消毒
抜歯後、翌日に消毒を行います。消毒によって感染を防ぎ、回復を促進させられるのです。患者さまには消毒後の口腔ケア方法も指導され、術後のケアを行います。
約1週間後に糸を取る
抜歯後約1週間が経過すると、傷の治癒状態を確認した後に縫った糸を取り外します。この処置で、傷口の回復をチェックして必要な場合は追加のケアが行われます。
親知らず抜歯後のメンテナンス
親知らず抜歯後のメンテナンスは、以下のとおりです。
優しくブラッシングする
親知らずを抜歯した後は、抜歯部位の歯ぐきに強い力で歯ブラシを当てないよう、注意が必要です。歯ブラシの毛先が傷口に触れると、痛みや出血を引き起こすことがあります。そのため、抜歯した部分の近くは軽い力で優しく磨き、傷を刺激しないようにしましょう。
他の歯は通常通りに磨いて問題ありません。抜歯後の口内を清潔に保つのは、感染症を防ぐためにも大切です。
うがいをしすぎない
親知らずの抜歯後、出血が気になってうがいをしたくなるかもしれません。過度にうがいをすると、血餅が剥がれて再び出血する可能性があります。出血が続く場合、清潔なガーゼを噛んで30分ほど圧迫を続けてください。
血餅が剥がれ、骨が露出するドライソケットの症状が発生することもあるため、過度のうがいは避けましょう。軽い出血があっても、唾液が赤くなるだけであれば心配する必要はありません。
入浴・運動・喫煙は避ける
親知らずの抜歯後は、長時間の運動や入浴を避けることが重要です。これらは血行を促進し、出血が再発するリスクを高めます。腫れや痛みを悪化させないために、抜歯後1週間は安静にしましょう。
また、喫煙は、血管を収縮させて傷の治癒を遅らせるだけでなく、煙に含まれる有害物質が感染のリスクを高めます。少なくとも1週間は喫煙を控えましょう。
食事の内容と食べ方に注意する
親知らずを抜歯した後は硬い食べ物や刺激物は避け、おかゆ、スープ、ゼリーなどの柔らかい食事を選ぶようにしましょう。また、食事中は抜歯したところとは反対の歯で噛み、傷口に負担をかけないように心がけてください。
食後は口を優しくすすいで、傷口が清潔に保たれるようにしましょう。
抜糸後2〜3週間は抜歯窩を清潔に保つ
抜歯後、抜歯窩に食べかすが溜まらないように注意しましょう。抜歯後1週間程度で縫合された糸を取った後は、抜歯窩を清潔に保つことが大切です。食べかすや細菌が溜まると感染を引き起こす可能性があり、治癒が遅れます。
2〜3週間程度で創部が落ち着いて、食べかすが溜まることなく治癒します。
まとめ
親知らずの抜歯にかかる費用やその後の流れについては、事前に理解しておきましょう。費用は抜歯の難易度によって異なりますが、保険が適用される場合で2,000円から1万円程度が一般的です。
抜歯後のメンテナンスも大切です。特に、口内の清潔を保つために優しくブラッシングしましょう。うがいや過度な運動は避け、食事は柔らかいものを選んでください。喫煙は治癒を遅らせるため、控えることが望ましいです。
親知らずの抜歯に不安のある患者さまは、歯科医師とよく相談してから行いましょう。
親知らずの抜歯を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。