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TRANOMON HILLS Station
Front Dental Clinic

虫歯を放置するとどうなるの?健康リスクや進行段階別の治療方法と費用

こんにちは。東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」です。

虫歯を放置して虫歯になるイメージ

虫歯は初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。

しかし、放置した虫歯は、歯の痛みを悪化させるだけでなく、歯を失うリスクや全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。進行するにつれて治療がより複雑化し、費用も大幅に増加するため、早期の対応が非常に重要です。

この記事では、虫歯を放置することで生じる健康リスク、進行段階別の治療方法、さらに治療にかかる費用について詳しく解説します。「虫歯を放置するとどうなるの?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯の進行速度

虫歯の進行について模型で説明する歯科医

虫歯は自然に治癒することはなく、進行するにつれて症状が悪化し、治療が複雑化する疾患です。以下に、虫歯の進行段階ごとの特徴について詳しく解説します。

初期(エナメル質の損傷)

虫歯はまず、歯の表面を覆う硬いエナメル質の損傷から始まります。この段階では痛みや不快感はほとんどなく、見た目にも目立たないことが多いです。

エナメル質は非常に硬いため、虫歯が進行するまでには数ヶ月から1年以上かかることが一般的です。

中期(象牙質への進行)

虫歯がエナメル質を突破し、その下にある柔らかい象牙質に到達すると、進行速度が加速します。象牙質はエナメル質よりも細菌に対して脆弱で、短期間で広がる傾向があります。

この段階では冷たいものや甘いものを摂取した際に鋭い痛みを感じることがあります。数ヶ月程度で進行していくため、早期の治療が重要となります。

後期(歯髄への到達)

虫歯が歯の中心部にある歯髄(神経や血管が通る部分)に達すると、症状は急激に悪化します。この段階では、強い痛みや歯茎の腫れ、膿の形成といった症状が現れることが一般的です。

また、進行速度は非常に速く、治療が遅れると歯を失うリスクが高まります。治療には根管治療が必要となり、場合によっては抜歯が選択されることもあります。

虫歯を放置するとどうなるの?

虫歯を放置して口臭がひどくなった男性

虫歯を放置すると、歯の健康だけでなく、全身の健康にも深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、虫歯を治療せずに放置した場合に生じるリスクについて詳しく解説します。

歯を失う危険性がある

虫歯が歯髄(神経)まで進行すると、激しい痛みや感染症を引き起こし、最終的には抜歯が必要になることがあります。歯を失うと噛む力が弱まり、食事や発音が困難になるだけでなく、周囲の歯が移動して歯並びが崩れる原因にもなります。

これにより、さらなる口腔トラブルを招く可能性があります。

歯周病を悪化させるリスクがある

進行した虫歯は、歯茎や歯周組織にも悪影響を与え、歯周病を悪化させることがあります。歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊されて歯がぐらつくようになります。最終的には歯が抜け落ち、口腔内の機能が大きく損なわれます。

感染症が拡大する

虫歯が深部に達すると、膿が溜まることがあります。この感染がさらに広がると、顎の骨や顔の組織にまで炎症が拡大し、場合によっては全身に炎症が広がる敗血症を引き起こす危険性があります。敗血症は命に関わることもあります。

見た目や口臭に悪影響を及ぼす

虫歯を放置すると、細菌の増殖により強い口臭が発生します。また、歯が欠けたり黒ずむことで見た目にも悪影響を与えます。自信を失う要因にもなりかねません。

全身の健康リスクが高くなる

口腔内の感染が全身に波及すると、糖尿病や心疾患、脳卒中などのリスクが高まることが指摘されています。特に歯周病と糖尿病の関連が深く、口腔内の健康状態を悪化させることで、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

虫歯が及ぼす健康リスク

虫歯を放置して心疾患になった男性

虫歯は単なる口腔内の問題に留まらず、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。放置するとさまざまな疾患のリスクが高まるため、早期発見と治療が重要です。

ここでは、虫歯が引き起こす主な健康リスクを詳しく解説します。

心疾患

虫歯や歯周病により増殖した細菌が血流に入り込むと、動脈硬化や心筋梗塞といった心疾患のリスクを高めることがあります。特に、口腔内の慢性的な炎症が続くと、血管壁が傷つきやすくなり、心血管系の疾患を引き起こす可能性が高まるとされています。

糖尿病

虫歯や歯周病が進行することで、炎症が全身に波及し、インスリンの働きを阻害する場合があります。その結果、血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病の管理が悪化するリスクが高まります。

また、糖尿病の患者さまは口腔内の感染が悪化しやすいため、特に注意が必要です。

誤嚥性肺炎

口腔内の細菌が唾液や気管を介して肺に侵入すると、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。このリスクは高齢者や免疫力が低下している人が特に高く、日常的な口腔ケアを徹底することが予防につながります。

関節や骨への影響

口腔内の炎症が全身に波及すると、関節リウマチや骨粗鬆症が悪化することがあります。歯周病菌が関節や骨に影響を与えて炎症を引き起こすことで、これらの疾患の進行を助長する可能性が示唆されています。

妊娠への影響

妊娠中に虫歯や歯周病を放置すると、早産や低出生体重児のリスクが高まることが知られています。口腔内の炎症性物質が血流を通じて胎盤に悪影響を与えるためです。妊娠中の口腔ケアは、母体と胎児の健康を守るために不可欠なのです。

虫歯にならないためにできること

虫歯予防に歯磨きをする女性

虫歯は、日々の生活習慣や口腔ケアの見直しで予防が可能な疾患です。適切なケアを続けることで、虫歯のリスクを大幅に減らせます。

以下に、虫歯予防のために効果的な方法を詳しく解説します。

正しい歯磨き習慣を身につける

虫歯予防の基本は、歯垢(プラーク)の除去です。最低でも朝と夜の1日2回、特に就寝前には念入りに歯磨きを行うことが大切です。歯ブラシを歯と歯茎の境目に当てて、丁寧に磨くことで細菌の繁殖を防ぎます。

さらに、歯ブラシだけでは届かない歯間の汚れを取り除くために、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することも効果的です。

フッ素を活用する

フッ素は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する作用があります。フッ素が配合された歯磨き粉を使用することで、日常的に虫歯を防げます。また、歯科医院で定期的にフッ素塗布を受ければ、虫歯リスクの高い子どもや成人にも効果が期待できます。

バランスの取れた食生活を心がける

食生活の改善も虫歯予防には欠かせません。糖分を多く含む食品や飲み物を控えることで、虫歯菌が酸を生成するのを防ぎます。また、カルシウムやビタミンDを多く含む食品を積極的に摂取することで、歯を強化し、虫歯に強い環境を作り出せます。

定期的に歯科検診とクリーニングを受ける

定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見や治療が可能になります。また、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングでは、日常のブラッシングでは取り除けない歯垢や歯石を除去できます。

虫歯予防に大きな効果を発揮するので、定期的に受けると良いでしょう。

唾液の働きを活性化させる

唾液には、口腔内を中和し歯を保護する働きがあります。よく噛んで食事して、唾液分泌を促進することが大切です。

また、食後や間食後にキシリトールガムを噛むことも効果的です。唾液の分泌量を増やし、口腔内環境を整える助けとなります。

まとめ

虫歯を治療して笑顔で食事をする女性

虫歯を放置すると、歯を失うだけでなく全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。初期段階では痛みがない場合が多いものの、進行すると象牙質や歯髄に達し、激しい痛みや感染症を引き起こします。

さらに放置すれば、歯周病の進行や顎骨の感染、強い口臭や見た目の悪化を招きます。心疾患や糖尿病、肺炎など全身疾患のリスクも高まることが指摘されています。

治療費も虫歯の進行に伴い増加します。重症化すれば根管治療や抜歯、さらにはインプラントやブリッジといった高額な治療が必要になる場合があります。

虫歯を予防するには、日々の正しい口腔ケア、フッ素の活用、そして定期的な歯科検診が効果的です。虫歯を決して放置せず、速やかに対処することが大切です。

虫歯の治療を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門ヒルズ駅」より徒歩1分にある歯医者「虎ノ門ヒルズ駅前歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、妥協なき歯科医療を目指して幅広い治療に対応しています。虫歯・歯周病治療や精密根管治療、生体親和性、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。

ホームページはこちらWEB診療予約も受け付けておりますのでぜひご覧ください。

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