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TRANOMON HILLS Station
Front Dental Clinic

ホワイトニング しみた時の対処法

1. ホワイトニングしみる現象の理由

1.	ホワイトニングしみる現象の理由

こんにちは、歯科衛生士の浅川です。

今回は、ホワイトニングのしみる現象について詳しくご説明します。
ホワイトニングを考えている方やホワイトニング後に感じるしみる症状にお悩みの方に、お役に立てれば嬉しいです。

1.ホワイトニングしみる現象の理由

ホワイトニングは歯の着色や変色を改善し、明るく白い歯を得ることのできる治療です。ホワイトニングを行なった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。ホワイトニング後にしみてしまった、しみる症状が強くホワイトニングを続けることができなかったという方もいらっしゃるかもしれません。
ホワイトニングのしみる現象の原因は、ホワイトニング剤が歯の内部に浸透し、神経や象牙質との反応を引き起こすことにあります。過酸化水素などのホワイトニングの薬剤が歯の内部に作用し、感度が増加し、しみる症状が生じます。
歯の一番表層はエナメル質と呼ばれ、97%がハイドロキシパタイトという結晶からできており、硬い組織のため薬剤が浸透してもしみる症状はほとんどでません。エナメル質の内側は象牙質という構造で、微細な管や細胞で構成されています。その微細な管を通して神経につながっているため、ホワイトニング剤が象牙質に浸透すると、しみる症状が生じてしまうのです。エナメル質や象牙質の厚みは個人差があるため、しみにくい方としみやすい方がいます。

2. ホワイトニングのしみる現象を軽減するための予防策

2.	ホワイトニングのしみる現象を軽減するための予防策

ホワイトニングを行う際に、しみる症状を軽減するため以下の予防策を考慮することが重要です。

・ホワイトニング前の歯のチェックとケア:当院では、歯科医師や歯科衛生士による歯や歯茎の健診を行なっています。もともと歯の表面に亀裂が入ってしまっている、歯がすり減ってしまっていてエナメル質が薄くなっているなど患者様の歯の状態を事前にしっかり把握しておくことで予防することが可能な場合もあります。
また、定期的な歯石除去やプロフェッショナルなクリーニングを受けることで、歯の着色や汚れが付きにくくなるだけでなく、歯の表面がツルッと滑沢になるためホワイトニングの効果を最大限に引き出すことができます。

・ホワイトニング剤の選び方:オフィスホワイトニングという歯科医院にて有資格者が行うホワイトニングでは、歯ぐきを保護したうえで、漂白効果のある高濃度の過酸化水素を含む薬剤を歯に塗布後、ホワイトニング効果を高めるために特殊な光を照射します。歯の内部まで漂白するため、本来の歯が持つ以上の白さを目指すことが可能です。施術時間は1~2時間程度が目安で、1回から数回の来院で歯を白くできるのが特徴です。高濃度ではありますが、専門の歯科衛生士が患者様のしみ具合などを伺いながら行なっていきます。
ホームホワイトニングは、ご自宅にて薬剤を塗布した専用のマウスピースを装着し、時間をかけてホワイトニングを行う方法です。薬剤に含まれる過酸化尿素が歯の着色を分解し、歯の色を本来よりも白くすることが可能です。オフィスホワイトニングよりも低濃度の薬剤を用いるため、効果が出るまでに時間がかかりますが、色戻りが緩やかで白さが長続きしやすい特長があります。ホームホワイトニングはご自身で施術するタイミングを決められることが大きなメリットですが、過度なホワイトニング処理は感度を増加させ、しみる症状が強く出てしまうことがあるため、適切なホワイトニング剤を選択し、適切な頻度で行うことが必要です。

・適切な時間と頻度の管理:特にホームホワイトニングで使うホワイトニング剤の使用時間や使用頻度は歯科医師の指示に従って正確に守ることが重要です。過剰な使用や長時間の使用は、しみる症状を引き起こす可能性があるため、正しい使用方法が重要です。

3. しみる症状が起こった場合の対処法

3.	しみる症状が起こった場合の対処法

ホワイトニング後にしみる症状が起こった場合には、以下の対処法を試してみましょう。

・一時的な休止:ホワイトニングを一時的に中断することで、しみる症状が軽減することがあります。シミが強く出てしまった場合などは無理して使用せず、歯科医師と相談しながら、適切なタイミングで再開することが大切です。

・歯の感度を軽減する歯磨き粉の使用:当院では、ホワイトニング後の美しい状態を維持するために、適切な有効成分の配合された歯磨き粉を使用していただくことをお勧めしていますが、しみる症状が出ている方には歯科医師が推奨する歯磨き粉を使用することで、しみる症状を軽減できる場合があります。自身の歯の状態やニーズに合ったホワイトニング効果のある歯磨き粉を選ぶことが重要です。 

・温冷刺激を避ける:ホワイトニング後は一時的にしみる症状が出やすくなります。過度に冷たい飲み物や熱い飲み物は歯に刺激を与え、しみる症状を生じやすくしてしまうため、できるだけ避けることをお勧めします。また、冷たい飲み物などはストローを使用するのも効果的です。

・歯磨き方法: 歯の感度を軽減するために、適切な歯磨き方法を実践しましょう。歯科医師や歯科衛生士が患者様それぞれに適した歯ブラシや歯磨きの方法などをお教えします。過度な力で歯を磨くことを避け、柔らかい歯ブラシを使用することでしみる症状を生じにくくすることができます。

・歯科医師による歯の表面の保護:ホワイトニング後のしみが長期間続く場合、痛み止めの処方や、歯の表面や歯茎との境目のしみやすい部分にしみどめの薬を塗布すること、歯の表面を保護する処置を行うことをご提案することがあります。これらの処置は、歯の表面に保護層を形成し、しみを軽減する効果があります。

・歯科医師のアドバイスに従う:ホワイトニングによるしみる症状にお困りの方は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。専門的なアドバイスや適切な処置を受けることで、症状の軽減や改善にお役に立てると思います。

4. ホワイトニングしみる症状の持続期間と回復までの期待範囲

ホワイトニングによるしみる症状には個人差があり、通常は数日から数週間程度で自然に回復します。ただし、患者様の歯の状態やホワイトニングの方法によって異なる場合もあります。
ホワイトニング後のしみる症状は一時的なものであり、時間と共に軽減していくことが多いです。ただし、症状が長期間続く場合には歯科医師、歯科衛生士に相談してください。

◎ まとめ

ホワイトニング後のしみについては、一時的なものが多く、時間の経過とともに改善されることが一般的です。しみを軽減するためには、いくつかの対処法があります。しみる書状を和らげる歯磨き粉や、歯の感度を軽減する歯磨き方法の実践などが挙げられます。また、ホワイトニングの頻度や時間の調整、温冷刺激を避けるなども有効です。歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを受けながら、適切なケアと定期的なフォローアップを行いましょう。しみる症状には個人差がありますが、しみが長期化する場合は、遠慮なくご相談ください。

ホワイトニングに関するご相談や治療については、虎ノ門ヒルズ駅前歯科までお気軽にご連絡ください。皆さんの健康な歯と美しい笑顔をサポートすることを心から願い日々のホワイトニングを行なっています。

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